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総合

東海3県の立候補予定者、早くも舌戦

2019年6月27日

 七月四日公示、二十一日投開票の参院選に向け、街はいよいよ選挙モードとなった。東海三県の立候補予定者も早速、街頭などで声を上げた。

 「事実が隠蔽(いんぺい)され、議論しない姿勢を崩すには野党が強くないといけない」。愛知選挙区(改選数四)の立民新人田島麻衣子さん(42)は、愛知県豊橋市で立候補予定者討論会に参加し、政府による金融庁審議会の年金報告書の受け取り拒否を批判した。

 一方、公明新人安江伸夫さん(32)は同県東海市での街頭演説で十月の消費税増税に触れ「教育格差の是正や子育てしやすい環境整備のため大切に使わせていただく」と訴えた。日本維新の会と河村たかし名古屋市長率いる減税日本の統一候補となる新人岬麻紀さん(50)は、東京で政見放送の収録を終えると、とんぼ返りで地元支援者との懇談会に出席。「常勤のスクールカウンセラーの配置などに取り組みたい」と意気込んだ。

 六年前は自民、三年前は野党が勝利した三重選挙区(改選数一)。野党統一候補の無所属新人芳野正英さん(44)は、三重県桑名市中心部でマイクを握った。森友学園の文書改ざんや年金報告書の問題を念頭に「政権の問題を背景に十分な予算審議ができなかった。長期政権のほころびが出てきている」と批判した。

 岐阜選挙区(改選数一)で再選を目指す自民現職大野泰正さん(60)は、参院本会議が閉会すると「改めて気が引き締まる思いだ」と決意を新たに。「人口減少社会でも成長できる国の仕組みをつくらないといけない。それには政治の安定が何より大事。その思いを選挙で訴えたい」と語り、地元の会合に向かった。

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