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静岡

本紙出口調査 榛葉さん、西部で強さ   

2019年7月22日

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 本紙が実施した出口調査では、自民現職の牧野京夫さん(60)が全ての年代、幅広いエリアで支持を得てトップで当選した。残る一議席は立憲民主と国民民主の野党間で争われたが、国民現職の榛葉賀津也さん(52)が地盤である県西部で強さを見せ、軍配が上がった。

 支持政党別で見ると、牧野さんは自民支持層の七割と公明支持層の六割から票を得ていた。一方、榛葉さんは国民支持層の八割の票を固めたほか、自民支持層から二割弱、立民支持層からも三割の支持を集めた。中部電力浜岡原発(御前崎市)の廃炉を第一に掲げた立民新人の徳川家広さん(54)は「原発・エネルギー」政策を重視する人の受け皿にはなったが、支持層の票をまとめきれず、現職二人に及ばなかった。

 支持政党なし層は全体の二割弱を占め、自民に次ぐ勢力となった。榛葉さんは四割弱の票を獲得し、徳川さんと合わせた野党支持票は六割に。与党の牧野さんを上回った。

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 比例代表の投票先は、選挙区で牧野さんに入れた人の七割近くが自民に入れ、一部は公明に投じていた。榛葉さんに入れた人は三割が国民、二割が自民、二割弱が立民と分かれた。共産新人の鈴木千佳さん(48)に入れた人のうち、共産に投じた人は六割だった。

 出口調査では、投票で重視した政策を十項目の中から二つ選んでもらった。得票数の上位三人で見ると、いずれも「年金」と答えた人が突出して多かった。老後資金二千万円問題に絡み、将来の暮らしや年金制度への関心の高さをうかがわせた。続いて、牧野さんと榛葉さんに入れた人の多くが「教育・子育て」に、徳川さんに入れた人は「消費税増税への対応」と答えた。

 十月に迫った消費税増税について賛否を聞いたところ、反対が男女ともに四割超で、賛成は男性が四割弱、女性が三割弱だった。反対と答えた人を年代でみると、最も多かったのが六十代で、七十代、五十代と続いた。増税に前向きな自民の支持層が三割強を占めた。

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