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静岡

牧野氏3選、榛葉氏4選

2019年7月22日

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 参院選静岡選挙区(改選数二)では、ともに現職で自民の牧野京夫氏(60)が三選、国民民主の榛葉賀津也氏(52)が四選を果たした。立憲民主新人の徳川家広氏(54)、共産新人の鈴木千佳氏(48)、諸派新人の畑山浩一氏(49)は及ばなかった。県選管によると、投票率は50・46%で、二〇一六年の前回選を5・30ポイント下回った。過去最低は一九九五年の44・77%。トップ当選を果たした牧野氏は、国土交通副大臣として防災・減災対策を中心に訴えた。経済政策や安全保障など安倍政権の実績もアピール。自民の友好団体を中心に約二百の推薦を取り付け、公明の協力も得た盤石の戦いだった。

 国民と立民はともに「最重要選挙区」と位置付け、党幹部らが相次ぎ来県。互いを強く意識した舌戦を展開した。

 榛葉氏は、立民の候補擁立に早くから危機感を募らせ、連合静岡の全面的な支援を受けつつ、大型連休明けに千カ所を超える街頭演説を展開。「家計の底上げ」を前面に掲げ、アベノミクス批判や中低所得層の補助を中心に訴えた。スズキの鈴木修会長も支援に回り、企業票を取りまとめた。

 徳川氏は公示の約一カ月前に出馬表明。中部電力浜岡原発(御前崎市)の廃炉や護憲を主に訴え、徳川宗家直系という高い知名度を武器に、政権批判票の取り込みを図った。出遅れもあり、終盤、伸び悩んだ。

 鈴木氏も安倍政権への批判に徹したが、支持は広がらなかった。畑山氏は契約者だけがNHKを視聴できる制度の導入を訴えた。

(西田直晃)

牧野 京夫(まきの たかお) 60 自現<3>

国土交通副大臣(元)党副幹事長・外務政務官・災害対策特別委員長・県議・テレビ静岡記者▽早大▽島田市志戸呂=公

   

榛葉 賀津也(しんば かづや) 52 国現<4>

党参院幹事長(元)内閣委員長・民進党参院国対委員長・外務副大臣・防衛副大臣・菊川町議▽米オタバイン大▽菊川市西方

 

 年齢は投票日基準。< >内の数字は当選回数。敬称略。

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