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静岡

思い熱く 舌戦終える

2019年7月21日

 二十一日投開票される参院選は選挙戦最終日の二十日、静岡選挙区(改選数二)で激戦を繰り広げた四党の候補は街へ繰り出し、防災や消費増税反対、経済政策などの公約を訴えた。最終日、各候補が最も力を入れた施策や、熱を帯びた言葉をまとめた。

 自民現職の牧野京夫さん(60)は夕方、静岡市葵区のホテルで決起大会。国土交通副大臣として一貫して訴えている防災の重要性を強調した。九州を襲った台風5号に触れ「各地が自然の脅威にさらされている。国民の命を守る、それが最優先の課題だ」と主張した。

 立民新人の徳川家広さん(54)は、蓮舫副代表も駆けつけた静岡市葵区の中心街で、十月の消費税率アップに言及。「国民を傷つけるだけの消費増税は止めなくてはいけない。止めるために政府を怖がらせよう」と呼び掛けた。

 国民現職の榛葉賀津也さん(52)は、JR磐田駅前で「新人候補と一騎打ちの戦いに負けるわけにいかない。税金を払う側の政治を、私がやらなければ誰がやるという思いで戦ってきた」と語った。玉木雄一郎代表も公示後三回目の応援に駆けつけた。

 共産新人の鈴木千佳さん(48)は静岡市内を街宣。安倍政権への批判を強め「こんなに景気が悪いのに消費税10%実施を宣言している。『安倍政権にさよなら』の願いを私に託して」と訴えた。

 静岡選挙区には、諸派新人の畑山浩一さん(49)も出馬している。会員制交流サイト(SNS)で「NHKのスクランブル放送化」を訴えたが、街頭では一度も演説しなかった。

(参院選取材班)

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