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静岡

徳川氏と榛葉氏が激戦 静岡選挙区

2019年7月20日

 第二十五回参院選は二十一日に投票日を迎える。静岡選挙区(改選数二)には五人が立候補し、最終日の二十日夜まで消費税増税や改憲の是非、アベノミクスの評価などで舌戦を展開する。全国に四つある二人区で唯一、立憲民主と国民民主が激突する構図で、両党の党首クラスが連日来県し、野党間の主導権争いを繰り広げている。

 五人は自民現職の牧野京夫氏(60)、立民新人の徳川家広氏(54)、国民現職の榛葉賀津也氏(52)、共産新人の鈴木千佳氏(48)、諸派新人の畑山浩一氏(49)。

 牧野氏は現職の国土交通副大臣として防災・減災対策を中心に訴える。公示前は二人擁立論も浮上したが共倒れを回避し、立ち消えに。過去最多得票での三選を狙う。

 公示一カ月前に出馬を決めた徳川氏は、中部電力浜岡原発(御前崎市)の廃炉を第一に掲げ、終盤からはアベノミクスや自民改憲案への批判に重点を置く。

 「家計第一」を掲げる榛葉氏もアベノミクスへの批判を展開。連合静岡の全面的な支援を受け、静岡選挙区では過去最多タイとなる四選を目指す。

 安倍政権への批判に徹した鈴木氏は、当選すれば党として初の議席獲得。

 政治団体「NHKから国民を守る党」公認の畑山氏は、契約者だけNHKを視聴できるようにする制度の導入を訴えるが、街頭での演説などはしていない。 (西田直晃)

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