激戦、投票率も焦点 静岡選挙区
2019年7月20日
◆近年は50%台推移
二十一日投開票される参院選の静岡選挙区(改選数二)は各候補による激戦とともに、今回と同じく五人が争った二〇一六年の前回選で55・76%だった投票率の増減も焦点だ。全国的には低下傾向にあり、当日は曇天が予想される。
〇一年参院選以降、国政選挙の投票率の推移をみると、民主党が政権を奪った〇九年衆院選が70・81%と最も高かった。参院選は〇四年に60%を割り込んでから五回連続、50%台の低投票率で推移している。最低は、自民候補が一人、野党系候補が五人と乱立した一三年参院選の51・09%だった。
〇三年に始まった期日前投票は制度の浸透に合わせて利用者は右肩上がり。参院選では〇四年の十七万九千三百五十七人から、一六年には四十一万九千九百五十二人に達した。いまや全投票者の四分の一ほどに相当する。期日前投票は、仕事や学業、旅行、病気、遠隔地に居住などの理由のほか、悪天候でも利用できる。
総じて、投開票日の悪天候が予想される場合に激増する傾向がある。台風が直撃した一七年十月の衆院選は、衆参合わせて最多の六十三万八千百七十七人が利用。県選管の担当者は「(投開票の)前日や前々日は、静岡市役所の周りを何周も有権者が囲っていた」と振り返る。
今回の期日前投票者は十四日時点で十七万四千九百四十三人。前回同期比だと、一日あたりの投票者数が千三百九十人多い。県選管は「制度を利用して一人でも多くの人に投票してほしい」としている。
(広田和也)