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静岡

自民・牧野氏が優勢 国民・榛葉氏が追う

2019年7月17日

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 参院選静岡選挙区(改選数二)の終盤情勢は、本紙の世論調査に取材を加味した結果、自民と国民民主の両現職が有利な戦いを進めている。自民の牧野京夫氏(60)は安全圏に入り、国民民主の榛葉賀津也氏(52)も優勢。立憲民主新人の徳川家広氏(54)は追い上げを図っている。共産新人の鈴木千佳氏(48)、諸派新人の畑山浩一氏(49)は苦しい。全体の四割は投票先を決めておらず、情勢は変化する可能性がある。

 牧野氏は自民支持層の七割をまとめ、公明支持層の五割にも浸透。支持政党なし層からも一定の支持があり、盤石の戦いぶり。全年代から幅広く支持を集め、特に六十代以上で他を圧倒する。

 榛葉氏は国民支持層の八割を固め、支持政党なし層でも候補別で最多の支持を得ている。立民支持層の三割に食い込んでいる。五十代以上を中心に満遍なく浸透しているが、三十代の支持が薄い。

 徳川氏は立民支持層の五割弱しか支持を固めきれていない。支持政党なし層や保守層の支持は一割に満たず、陣営が期待する切り崩しは成功していない。鈴木氏は共産支持層の八割近くをまとめたが、広がりが見られない。畑山氏は厳しい。

 十月から税率が10%に引き上げられる消費税増税には全体の五割強が反対し、賛成が四割弱、無回答が一割ほど。すべての年代で反対が賛成を上回った。老後資金が二千万円不足するとした「金融庁報告書問題」を投票の参考にするかは「大いに参考にする」「ある程度参考にする」の合計が約六割に達した。

 参院選に関心がある人は「大いに」と「ある程度」を合わせて全体の65・4%を占めた。投票率は一九九二年からほぼ、六割を割り込み続け、二〇一六年の前回選は55・76%。

(西田直晃)

 【静岡県内の調査方法】調査は、静岡県の有権者を対象に14、15日、コンピューターで無作為につくった電話番号にかけるRDD法で実施した。電話は1941件にかかり、953人から有効回答を得た。回答率は49・1%。性別や年代構成を反映させて集計した。

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