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静岡

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2019年7月14日

介護福祉士 源馬鮎海さん 35歳(浜松市南区)

◆女性活躍 経済的後ろ盾まだ

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 二人の娘を育てながら介護福祉士として働いています。高齢者のお宅に出向き入浴や家事を手伝い、障害のある方の外出に同行する生活支援もしています。介護福祉士は、たん吸引や経管栄養など医療的ケアも担い、利用者の生活や命を守っています。しかし給与は他業種と比べて低く、私の場合、週五日働き給料は十三万円から十五万円程度です。この給与形態で、今後さらに進む高齢化に対応できるだけの人材を確保することができるのでしょうか?

 政府は「女性活躍」をうたいますが、今の日本にその後ろ盾になる現状はありません。娘の保育園入園には三年もかかり、男性の育児休業取得率も低水準のままです。高齢化に伴い、今後在宅での介護の担い手がさらに増えるでしょう。働く人の賃金を上げて、経済的、時間的余裕のある社会になることを願います。

(久下聡美)

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