戦争が起きれば、僕たち若い世代が戦場に行くことになるので、改憲で最も気になるのは戦争へのリスク対応だ。

　自民党が公約に掲げる緊急事態対応については、漠然としすぎていて国民の権利が過度に制限されるのではないかという不安がある。緊急事態と言っても、災害と戦争は別物なのでひとくくりにして政府に権限を与えるのは歴史的な経緯から見ても怖い。

　ただ戦争は避けられないリスクだと思うので、政府の権限を厳格に規定し、いざという時に国民が抵抗できる権利を明文化するべきだと思う。

　各党とも改憲について抽象的な公約しか提示していないのは、議論が深まっていないからなのではないか。初めての国政選挙になるが、現状ではとても分かりにくいので、各党の改憲についてのスタンスを判断材料に投票先を選ぶことはないだろう。

（松島京太）