5候補者 政策アンケート<6> 原発再稼働 賛否割れる
2019年7月12日
東京電力福島第一原発の事故から安全性が見直され、現在は九基が再稼働している国内の原発。政府は、現在の電源構成や温室効果ガスの削減目標の観点から、再稼働を容認している。
「すべてを直ちに廃炉」を選んだのは、立民新人の徳川家広さん(54)と共産新人の鈴木千佳さん(48)。
徳川さんは、公約の柱に中部電力浜岡原発(御前崎市)の廃炉を掲げている。街頭でも事故発生時の県内リスクを訴える。党も「原発ゼロ基本法案」を公約に据え、再稼働も認めていない。
鈴木さんも即時廃炉を主張し、安倍政権のエネルギー政策を批判する。事故発生時の賠償額を念頭に「採算性がない」と断じた。
自民現職の牧野京夫さん(60)は、科学的な見地から安全性を担保したうえで、再稼働は容認。新設は認めないを選んだ。
国民現職の榛葉賀津也さん(52)は選択肢にどれも○を付けなかった。党の公約は地元合意などを必須に再稼働は否定せず、三〇年代に原発ゼロ社会の実現を掲げる。
諸派新人の畑山浩一さん(49)は再稼働を容認した。