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静岡

法政大生、演説を分析

2019年7月8日

候補者の演説のメモを取る(左から)山口真央さん、千葉樹さん、川代秀弘さん=静岡市内で(一部画像処理)

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 参院選静岡選挙区(改選数二)を分析するため、法政大と同大大学院の学生三人が七日、候補者の街頭活動に密着した。

 三人は、大学院修士課程一年の川代秀弘さん(28)、同千葉樹(いつき)さん(22)、学部三年の山口真央さん(21)。白鳥浩教授のゼミに所属している。遊説先に向かい、どの政策にどれだけ時間を割いたかを調べた。

 川代さんは、自民現職の牧野京夫さんに密着。伊豆の国市のスーパーと温泉地で演説を聞いた。防災や減災に関する話が多く、「国土交通副大臣としての実績が分かりやすい」と評価した一方、「国民が不安に思う年金制度にほぼ触れなかった」と残念がった。

 千葉さんは、国民現職の榛葉賀津也さんの話を聞いた。地元の掛川駅前での演説では「別の野党候補者を意識し、必死さが伝わってきた」。政権批判に終始した点には「何をやってきたか、これから何をやるのかが不明瞭なのが物足りなかった」と語った。

 山口さんは、立民新人の徳川家広さん、共産新人の鈴木千佳さんを追い掛けた。清水駅前での演説の大部分を経済政策に割いた徳川さんに「教育に資金を投入すると話したが、財源確保の説明がやや足りない」と指摘。静岡市内の団地前に立った鈴木さんを「大企業の優遇をやめる点は支持層を意識してアピールしている」と話した。

 諸派新人の畑山浩一さんは街頭での活動はしていない。

(西田直晃)

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