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静岡

5候補者 政策アンケート<1> 改憲 2新人「反対」

2019年7月7日

◆党公約とは異なる立場も

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 二十一日に投開票される参院選の静岡選挙区(改選数二)には現職、新人合わせて五人が立候補している。本紙は憲法改正や消費税増税、老後の不安、原発など、この選挙の争点を五人にただし、文書で回答してもらった。計十一回に分けて紹介する。初回は、憲法改正。

 自民現職の牧野京夫さん(60)は「九条には当面手を付けず憲法改正」を選択した。党が公約に掲げる「自衛隊の明記」とは異なる立場だ。財産権や統治機構のあり方を指摘し、いまの時代にふさわしい憲法に修正する考えを示した。

 立民新人の徳川家広さん(54)は「改憲に反対」。護憲を旗印とする立民の公約に添っているが、党としては改憲の議論自体は否定していない。徳川さんは出馬会見で憲法を「戦後日本の良い部分を培ってきたもの」と説明。公示日の第一声でも「改憲の動きは一人の議員で止められる」と述べた。

 国民現職の榛葉賀津也さん(52)は「議論を重ねるべきだ」。党は将来的な改憲を目指しているが、榛葉さんは街頭で憲法に言及する場面はほとんどなく、他の野党候補とは対照的だ。「政局にせず議論」という回答からも争点化を避けたい意向がにじむ。

 共産新人の鈴木千佳さん(48)も「改憲に反対」で、自民が掲げる「自衛隊明記」に強く反発している。街頭でもたびたび改憲反対を訴え、回答欄には九条に記された「戦力の不保持」「交戦権の否認」を盛り込んだ。

 諸派新人の畑山浩一さん(49)は国民目線の慎重な議論を求めた。

主な政党の公約

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