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静岡

重点政策熱く訴え 4候補者の第一声分析 

2019年7月5日

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 静岡選挙区に立候補した候補者のうち、街頭演説した四人の演説内容を分析した。記者が一回の演説を抽出し、どの施策、主張に最も時間を割いたかを算出した。あいさつなどは省いた。

◆防災対策に37%

 牧野京夫さん(自現)はJR浜松駅前で、七分四十秒、マイクを握った。昨年閣議決定した防災・減災の三カ年緊急対策など「防災」に37%を割いた。九州などを襲った豪雨被害に触れながら「国民の命を守ることが政治の原点だ」と国土交通副大臣の立場も強調。同じく37%を割いたのは「政治の安定」。民主政権時代を「国民が絶望のふちに立った」と批判した。「社会保障」には26%を充てた。

◆浜岡の廃炉41%

 徳川家広さん(立新)はJR磐田駅前で七分四十秒の演説。主争点に掲げる浜岡原発(御前崎市)の廃炉に41・3%を費やした。続けてアベノミクスの失敗に触れ、低迷する景気の打開策に「セーフティーネットの強化」を対案として示すなど、32・6%を充てた。憲法改正の反対には26・1%を使った。

◆理念の説明30%

 榛葉賀津也さん(国現)は、掛川市内での第一声で九分五十秒。現職としての三期で磨いてきた政治理念の説明に重点を置き30・5%を割いた。次いで、老後資金に二千万円が必要とする金融庁報告書問題を批判した上で、年金制度の充実につながる「家計第一」の経済政策の訴えに28・3%。地元出身の強みなど、他の野党候補との違いを16・9%にわたりアピールして演説を締めた。

◆年金問題に20%

 鈴木千佳さん(共新)は金融庁報告書問題を含む年金に20・6%と最も多くの時間を割いた。二番目は安倍政権への批判で17・8%。静岡選挙区で唯一の女性候補という点も意識して、選択的夫婦別姓などを含めた男女の不平等是正を目指す「ジェンダー平等」が三番目に多い16・3%だった。

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