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静岡

静岡選挙区 現職2 新人3

2019年7月4日

◆防災、浜岡も争点

 静岡選挙区(改選数二)には、立候補を表明していた五人が予定通り、届け出た。四党の候補者は各地で出陣式を開き、十七日間にわたる選挙戦がスタートした。立候補の受け付けは午後五時までだが、他に動きはなく、五人による選挙戦となる見込み。

 五人は届け出順に自民現職の牧野京夫氏(60)、立憲民主新人の徳川家広氏(54)、国民民主現職の榛葉賀津也氏(52)、共産新人の鈴木千佳氏(48)、諸派新人の畑山浩一氏(49)。

 牧野氏は国土交通副大臣としての実績をアピールし、公明との連携も前面に出す。徳川氏は「徳川宗家」直系の知名度を武器に、支持政党なし層への浸透を図る。榛葉氏は最大の支持母体・連合静岡の組織票を固め、徳川氏、鈴木氏と同じく、安倍政権への批判票の受け皿を目指す。

 アベノミクスや消費増税、憲法改正、年金・社会保障に加え、南海トラフ巨大地震を見据えた防災、浜岡原発(御前崎市)、リニア中央新幹線の着工への対応などが争点となる。

 「二人擁立」を見送った自民は二〇〇七年以降、五回連続で候補者を一人に絞り、票の上積みを狙う。野党は国民現職に立民、共産が新人をぶつけた形。旧民進系の立民、国民はそろって「最重要選挙区」と位置付け、初の議席獲得を狙う共産を含め、激しい舌戦が見込まれる。

 畑山氏は政治団体「NHKから国民を守る党」公認。「お金を使わない選挙」を目指し、街頭での活動はしない考えを示している。

(西田直晃)

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