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静岡

あす公示 立候補予定5人、激戦模様

2019年7月3日

 四日公示される参院選の静岡選挙区(改選数二)には五人が立候補を表明している。全国に四つある二人区で唯一、立憲民主、国民民主の両党が候補者を擁立し、野党間の主導権争いを展開。自民、共産も交えて激しく争う構図となる。

 自民現職の牧野京夫(たかお)さん(60)は「安心できる政権を選ぶ選挙」と意義付け、経済や安全保障など安倍政権の実績を強調する。国土交通副大臣の経験にも触れ、防災力強化を主張する。

 立民新人の徳川家広さん(54)は浜岡原発の廃炉を公約の柱に掲げ、アベノミクスや憲法改正を批判。リニア中央新幹線も挙げ、環境保全を優先する川勝平太知事に近い発言を重ねる。

 国民現職の榛葉賀津也さん(52)は「国民の暮らしを守る」と主張し、アベノミクスや、十月の消費税増税に合わせて導入される軽減税率を批判。連合静岡の推薦を受けている。

 共産新人の鈴木千佳さん(48)は党のスローガンでもある「野党と市民の共闘」を前面に出す。「憲法に基づく政治」を呼び掛け、改憲反対、最低賃金の引き上げなども訴える。

 立民、国民とも「最重要選挙区」と静岡を位置付け、公示前から幹部が相次ぎ来県。立民は枝野幸男代表や福山哲郎幹事長が訪れた。国民も泉健太政調会長らが駆け付け、玉木雄一郎代表は公示日の第一声の地に掛川市を選んだ。

 諸派新人の畑山浩一さん(49)も立候補を表明している。

(西田直晃)

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