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静岡

徳川氏が出馬表明 参院静岡、立民から

2019年5月29日

徳川家広氏

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 今夏の参院選静岡選挙区(改選数二)で、政治経済評論家の新人、徳川家広氏(54)は二十八日、静岡市内で会見し、立憲民主党から出馬すると表明した。国民民主党の現職、榛葉賀津也氏(52)も出馬を決めており、旧民進から分裂した両党を含め自民現職、共産新人が争う構図となる。

 徳川氏は東京都出身で徳川宗家十八代目当主、恒孝(つねなり)氏の長男。慶応大を卒業後、米ミシガン大大学院(経済学)と米コロンビア大大学院(政治学)を修了。国連食糧農業機関(FAO)に勤務し、現在は徳川記念財団(東京)理事。

 静岡での出馬に「先祖代々ゆかりの地で、深く愛している」と語り、最優先の公約として「(中部電力)浜岡原発を一刻も早く完全廃炉としたい。原発の『安全性と経済性が優れている』というのはうそだ」と訴えた。会見に同席した立民の枝野幸男代表は「野党第一党として、県民に選択肢を作らなければならないという思いで候補者の擁立を進めてきた」と話した。

 静岡選挙区には徳川氏、榛葉氏のほか、自民の現職牧野京夫氏(60)、共産の新人、鈴木千佳氏(48)も立候補を表明している。

 立民、国民の共闘が消えたことで、自民は野党の「共倒れ」を狙って、二人目の候補を模索する。

 徳川氏は昨年九月に就任した浜松市シティプロモーション顧問は辞任する意向。

(岸友里)

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