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滋賀

自民総力戦及ばず 二之湯さん、表情硬く

2019年7月22日

落選が確実となり、支援者に頭を下げる二之湯さん=草津市で

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 再選が阻まれた二之湯さんは、草津市のホテルで「大きな期待を受けて立派な勝負ができたが、自分自身の不徳の致すところ」と硬い表情で語った。

 選挙戦では、二〇一三年の初当選から六年間の、主要国道バイパスの整備や食を絡めた地域活性化、県内のスポーツ文化発展に向けた取り組みをアピール。「未来は若い世代に託して」と世代交代を訴え続けた。

 ただ、知事を二期務めた相手候補の抜群の知名度を警戒し、序盤から対抗心もあらわにした。党本部も危機感を強め、滋賀を「激戦区」に指定して、安倍晋三首相や閣僚級の弁士を連日繰り出す物量作戦を展開。県選出国会議員のほか、所属する岸田派の議員も駆けつけ、各種団体や企業を回って支援を訴えるなど、総力戦を展開した。

 終盤に入っても接戦が続き、支援する議員らは「こんな選挙は経験したことがない」と驚きを見せた。本人も、十九日午後に大津市で開かれたミニ集会で「ここを乗り越えなかったら、政治家として終わりだ」と吐露。同日夜と二十日は、深夜までJR石山駅前に立った。丁寧な訴えで若者らに人気を呼んだが、相手の高い知名度の壁を乗り越えることはかなわなかった。

 二之湯さんは、敗因について「自分自身の努力、知名度が足りなかった」と分析。選対本部長の上野賢一郎衆院議員は「三年前の選挙戦を超える活動量だったが、知名度に差があった。反省しないといけない」と謝罪した。

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