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滋賀

最後のお願い熱く

2019年7月21日

 参院選は二十一日、投開票される。選挙戦最終日となった二十日、滋賀選挙区(改選数一)では、前知事で無所属新人の嘉田由紀子さん(69)=立憲民主、国民民主、共産、社民推薦=と二期目を目指す自民現職の二之湯武史さん(42)=公明推薦=が街頭で「最後のお願い」を繰り広げた。同選挙区では、政治団体「NHKから国民を守る党」新人の服部修さん(45)も立候補している。大勢は二十一日深夜にも判明する見通し。 (参院選取材班)

「皆さんの心意気で国会に」と訴える嘉田さん=大津市のJR瀬田駅前で

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◆草の根県政、全国発信を 嘉田由紀子さん(69)=無新

 嘉田さんは高島市内から出発し、大津市を北から南へと移動しながら街宣。大津市一里山では「税金の無駄遣いをチェックする、もったいない国政を進めたい」と訴えた。

 知事時代に小中学校の少人数学級実現や保育の支援などに力を入れたことを挙げ「人々が幸せで安心になれる政策をつくってきた。この滋賀モデルを全国に発信したい」と力を込めた。

 安倍政権については「税金をポケットマネーのように無駄遣いしている」と批判。「草の根県政、もったいない県政を生み出した滋賀だからこそ、皆さんの心意気で国会に送り出してください」と呼び掛けた。

 国民民主党の玉木雄一郎代表も応援に入り、「多様な意見、滋賀県の声を持って行ける嘉田さんを、ぜひ国会に送り出そう」と鼓舞。嘉田さんはその後、膳所駅前で最後の演説をした。

 (森田真奈子)

有権者らと笑顔でハイタッチする二之湯さん=長浜市のイオン長浜店前で

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◆令和の日本を切り開く 二之湯武史さん(42)=自現

 二之湯さんは、甲賀市や彦根市などを回り、長浜市へ。同市山階町のイオン長浜店前では、小泉進次郎衆院議員が公示後三回目の応援に駆けつけ、一緒に街頭演説した。

 二之湯さんは、大津市の園児死亡事故後、安全確保について国会で要望した結果、二週間で政府の対応策が出たと紹介。「子どもの命を守っていく世の中にしようじゃないか」と呼び掛けた。相手候補も意識し「知名度の高さでなく、志の高さで選んでほしい。令和の日本を切り開くのは二之湯武史」と力強く訴えた。

 小泉衆院議員も「滋賀県民なら誰でも知っているあの方と『いい戦いをした』と(いうだけで)、二之湯さんが負けたらもったいない。最後に追い抜くために頑張る」と決意を込め、この後、大津市のなぎさ公園で行った最後の演説まで、県内三カ所に同行した。

 (浅井弘美)

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