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滋賀

与野党幹部 支持呼び掛け

2019年7月19日

 与野党候補が事実上の一騎打ちを繰り広げている参院選滋賀選挙区(改選数一)。野党統一候補の嘉田由紀子さん(69)、再選を狙う自民の二之湯武史さん(42)を応援しようと、18日も安倍晋三首相や国民民主党の古川元久代表代行ら与野党の幹部が相次いで来県し、党や候補者への支持を呼び掛けた。政治団体「NHKから国民を守る党」新人の服部修さん(45)も立候補している。

◆三方よし立て直そう 国民・古川代表代行 

 古川代表代行は、近江八幡市鷹飼町の県立男女共同参画センターで嘉田さんとともに演説した。

 安倍政権について「今だけ、自分だけ、金だけ、そういう政治をやっている」と批判。森友学園問題の公文書改ざんに触れ「官僚が時の政権ではなく、国民全体に尽くすという本来のまともな状況に戻そう」と呼び掛けた。

 アベノミクスは、大企業など一部の人だけが恩恵を受けているとし、その対照に近江商人の「三方よし」の考え方があると指摘。「三方よしは商売だけではない。若者、中高年、高齢の人たち。どの世代にとっても良く、調和のとれた三方よしの世界を、嘉田さんを先頭にもう一度立て直していこう」と呼び掛けた。

 嘉田さんも「自己責任ではない、分かち合い、支え合いの滋賀の伝統を国政に」と力を込めた。

 (森田真奈子)

◆問われるのは実行力 自民・安倍首相 

 安倍首相は公示後二度目の来県。近江八幡、守山、大津の三市の街頭で、二之湯さんと演説した。

 JR守山駅西口前では、時折激しく雨が降る中、大津市の園児死亡事故に触れ「幼い命を守っていくため、保育園の周りをキッズゾーンにする仕組みをつくった。政策を形にしていく力がある」と、二之湯さんを絶賛。「政治家に問われているのは、聞こえのいいことを並べることではない。実行していくことではないか。相手候補は野党統一候補。共産党までが入っている候補だ」と批判した。

 さらに、滋賀選挙区の現在の選挙情勢に関し「二之湯さんは二位。一位になれないと当選できない。相手の背中をがっちりつかんで逆転しようではないか」と呼びかけた。

 二之湯さんも「四十二歳の若い私に世代交代させてください」と訴えた。

 (浅井弘美)

主な政党の公約

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