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滋賀

嘉田さんがやや先行 本紙調査・終盤情勢 

2019年7月17日

 二十一日投開票の参院選を前に中日新聞社が実施した終盤情勢調査によると、滋賀選挙区(改選数一)は、無所属新人の嘉田由紀子さん(69)=立憲民主、国民民主、共産、社民推薦=がやや先行し、自民現職の二之湯武史さん(42)=公明推薦=が激しく追っている。政治団体「NHKから国民を守る党」新人の服部修さん(45)は伸び悩んでいる。ただ、二割強がまだ投票先を決めておらず、今後の選挙戦によっては情勢が変わる可能性がある。

 嘉田さんは立憲民主党支持層の九割強、日本維新の会支持層からも六割弱の支持を得た。自民党支持層の二割強にも食い込む。女性や高齢者から支持を集め、無党派層では七割近くに浸透し、前知事としての知名度の高さがうかがえる。

 二期目を目指す二之湯さんは、自民支持層の七割、公明党支持層の七割弱を固めたが、維新支持層からの支持は四割弱、無党派層は三割にとどまっている。五十代、六十代の五割強から支持を集めている。

 参院選に対する関心度については、「大いに関心がある」が19%、「ある程度関心がある」が52%、「あまり関心がない」が25%、「全く関心がない」が5%。選挙区の投票先を「決めている」「だいたい決めている」は計66%だった。

◆比例 自民、全年代で優勢

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 比例代表で投票する政党や候補者を「決めている」「だいたい決めている」とした人は計57%。決めていない人には「仮に今投票するとしたら」として答えてもらったところ、最多が36%の自民、次いで12%の立民だったが、25%が「分からない・無回答」とした。

 ほかの主要政党は維新が7%、共産、国民が6%、公明4%、社民1%。

 自民は全年代で優位に立ち、二十代と五十代、六十代、七十代が特に高い。支持政党別の投票先を見ると、自民は支持者の八割強、立民は五割弱、国民は八割強、公明は八割強、共産は八割弱、維新は八割強、社民は八割弱を固めた。

 ただ、支持政党がない人の四割近くが「分からない・無回答」としており、比例代表の行方も流動的だ。

◆「年金問題、参考にする」6割

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 終盤情勢調査では、選挙戦の争点の一つとなっている年金問題を、投票の参考にするかどうかも尋ねた。六割強の回答者が「大いに参考にする」「ある程度参考にする」と答え、有権者の関心の高さがうかがわれた。

 二十代以上の全ての年代の六割前後が「参考にする」と回答。職業別でみると、公務員・団体職員、自営業・自由業、契約社員・派遣社員・アルバイトの七割強、民間企業の六割強が「参考にする」と答えた。

 このほか、消費税増税に賛成か、反対かを尋ねたところ、賛成が四割弱、反対が六割だった。年代別では二十代の反対がほかの年代より多く、八割強。次いで三十代、四十代、七十代以上の反対が六割強だった。

 (参院選取材班)

 <調査方法> 県内の有権者を対象に十四、十五日の二日間、コンピューターで無作為につくった電話番号にかける「ランダム・デジット・ダイヤリング」(RDD)追跡法で実施。対象者にかかった千五百六十一件のうち、六百十二人から有効回答を得た。回答率は39.2%。性別や年代構成を反映させて集計した。調査結果の数値は、小数点以下を四捨五入したため、合計が100%にならない場合もある。

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