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滋賀

<ワカモノと選ぶ@龍谷大>候補者直撃(下)二之湯さん

2019年7月13日

二之湯さん(右)にインタビューする(左から)赤田さん、前田さん、野村さん=大津市におの浜のピアザ淡海で

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 学生目線で参院選を追う共同企画「ワカモノと選ぶ@龍谷大」。滋賀選挙区(改選数一)で、事実上の一騎打ちを争う候補者2人を直撃し、学生の「ホンネ」をぶつけてみました。第2回は自民現職の二之湯武史さん(42)=公明推薦=に、赤田壮矢さん(18)、野村将哉さん(19)、前田阿実子さん(19)が尋ねました。

−赤田 学生の時、選挙はどのようなイメージ?

 たまたま親父が政治家で、小さいころから巻き込まれていた。地域の空き地みたいなとこにプレハブ建てて、今はあかんけど、昔は炊き出しをしていた。地域のお祭りみたいだった。

−野村 若者から票を得る工夫は。

 県のスポーツの旗振り役としてJリーグクラブを誕生させましょうとか、レイクスターズの本拠地をつくりましょうとか。学生の時バンドをやってたので、CD出したり。婚活パーティーも主催。フェイスブックやラインも使っている。

−赤田 ふなずし好きは本当?

 大人になったら、おいしいと思う。ビールをおいしいと思ったことないやろ。ビールや匂いが強いチーズのように、大人になったら分かる味がある。楽しみにしといて。

−前田 誰が良いか分からず投票をした経験がある。(その投票に)意味はあるか。

 大人でも分からへん人は多いんちゃう? 国民的な問題。日本人って、投票基準は政策が一位でなく、地縁や血縁に近いところで多くの人が投票している。若い人だけじゃないが、政治リテラシー(理解力)が低い。これは良くないと思います。

−野村 政治家は選挙時に公約を言うが、当選後に自己満足に進む印象だ。実際は?

 方向性は全然変わらへん。ただ、想像が付かないだろうけど、国で制度、仕組みを変えるのはめちゃくちゃ大変。だから、俺は公約にあまり具体的なことは書かず、考え方や理念を書いている。

 自民党でも参院、衆院議員は計約四百人いて、重鎮もいっぱいいる。一人の主張で右から左へ、一気には変わりにくい。公約と照らし合わせたければ、政党公約を見たほうがいい。

−前田 これから思い描く社会は?

 昭和、平成と令和は全然違いますよ。昭和、平成は成長社会。とにかく一円でも多く稼ぎ、休日は営業ゴルフに行ったり、家族よりも会社。集団主義で同質的、しかも男性中心主義だった。

 令和は、それではだめ。一人一人の個性を生み出す経営。決まったオフィス、デスクもない。プロジェクトごとにみんな集まる。スーツじゃなくてもいい。柔軟性とか多様性が認められる社会。こうならないと、日本はいま成長しない。

−記者 若者に一言

 日本人って、小学校の時から誰かに指示をされて育っていて、実は自分の頭でものを考えていない。だから、すぐ横の顔を見て「私だけ違う」となる。ぜひ、そういう生き方にはならないようにして。ガンガン自己主張をして、人と違うことを誇りに生きてください。

 (参院選取材班)

主な政党の公約

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