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滋賀

3陣営、舌戦スタート

2019年7月5日

 四日に公示された参院選は、二十一日の投開票日に向け、十七日間にわたる論戦が始まった。滋賀選挙区(改選数一)では、自民現職、無所属で野党統一候補の新人、諸派新人の計三人が立候補。事実上、与野党一騎打ちの様相となった。候補者たちは、梅雨で曇り空の湖国を駆け回り、訴えを響かせた。

 立候補したのは届け出順に、音楽教室を経営する政治団体「NHKから国民を守る党」新人の服部修さん(45)、前知事で無所属新人の嘉田由紀子さん(69)=立憲民主、国民民主、共産、社民推薦、二期目を目指す自民現職の二之湯武史さん(42)=公明推薦=の三人。

◆「スクランブル放送」実現を 服部修さん(45)=諸派

報道各社の取材に応じる服部さん=県庁前で

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 服部さんは届け出後、街頭演説などは行わず、県庁前で報道各社の取材に応じ「(契約者だけがNHK放送を見られるようにする)スクランブル放送の実現を目指す」と主張。選挙活動は、自宅の大阪市を拠点にインターネット上に動画を一日一本アップし、幅広い層に支持を呼び掛ける。

 嘉田さんはJR膳所駅前で野党四党の関係者ら三百人(陣営発表)を前に第一声。知事時代から注力してきた脱原発や、安全保障関連法の廃止、消費税増税反対などを力強く訴えた。事務所には、国民の平野博文幹事長が訪れ、陣営スタッフを激励した。

 二之湯さんはJR草津駅前で、支援者ら二千人(陣営発表)を前に演説。アベノミクスの推進をはじめ、人口減少社会に見合った社会保障改革、琵琶湖とスポーツを絡めた観光施策を主張した。小泉進次郎衆院議員も駆け付け、二人で両手を広げて支持を求めた。

 期日前投票は五日から二十日まで、投票所が計六十六カ所に順次設置される。二〇一六年の前回選では、投票者数全体の25・2%にあたる十六万三千七百九十五人が期日前投票を利用した。県選管によると、三日現在の選挙人名簿登録者数は、百十五万七千七百六十三人。

(参院選取材班)

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