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滋賀

3陣営、選挙戦へ念入り準備

2019年7月4日

参院選の投票を呼び掛ける看板=県庁で

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 参院選が四日公示され、二十一日の投開票に向けて、十七日間にわたる選挙戦の火ぶたが切られる。公示を翌日に控えた三日には、県庁に投票を呼び掛ける大型看板が掲げられ、選挙ムードが高まった。滋賀選挙区(改選数一)に立候補を表明している自民党現職、無所属新人、諸派新人の三陣営は、万全のスタートを切ろうと準備に追われた。

 二期目を目指す自民党現職の二之湯武史さん(42)=公明推薦=の草津市の事務所は、陣営スタッフが立候補の届け出書類や遊説ルートを入念にチェック。公職選挙法に抵触しないよう、後援会用ポスターを張り替える作業も行い、慌ただしそうに動いていた。

 二之湯さんはこの日朝から、製造業者の朝礼や建設業者が開く安全大会に顔を出し、関係者に支持を呼び掛けた。陣営関係者は、壁に党幹部や現職国会議員、各種団体から寄せられた為書きが所狭しと張られた事務所で「若さで戦い、最終日には万歳できたら」と意気込みを見せていた。

 前知事で無所属新人の嘉田由紀子さん(69)=立憲民主、国民民主、共産、社民推薦=の大津市の事務所では、スタッフらが選挙はがきの発送準備のほか、選挙期間中の個人演説会のスケジュール調整、嘉田さんのPR動画の編集に励んだ。後援会用のポスターをはがす作業にも汗を流した。

 嘉田さんはこの日、支援者らとの打ち合わせに追われ、夜には大津市内で開かれた決起集会に臨んだ。後援会長の小松明美さん(70)は「明日からの選挙戦に向けて『がんばろう由紀子』という思いしかない。丁寧に市民の声を聞く選挙戦にしたい」と力強く語った。

 音楽塾を経営する政治団体「NHKから国民を守る党」新人の服部修さん(45)は、公示日の動きをスタッフと確認。選挙ポスターを張るコースを決めたり、政見放送での主張内容を見直したりした。選挙期間中は県内で活動せず、インターネットを活用して支持を呼び掛ける方針という。

 (参院選取材班)

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