今夏の参院選滋賀選挙区（改選数一）に立候補する無所属新人の嘉田由紀子さん（６９）＝立憲民主、国民民主、共産、社民推薦＝の事務所開きが十五日、大津市馬場二であり、支援者ら百人（後援会発表）が集まった。

　嘉田さんは二期八年（二〇〇六〜一四年）の知事任期中に、「もったいない」を合言葉に、経済振興や出生率の上昇などに取り組んだと強調。今回の選挙では「『もったいない』のその先へ、を目指す」と述べた。国政に関して、年金や森友・加計学園問題などに触れ「（問題を）隠してなかったことにする政治に、皆さんの力でＮＯを突きつけよう」と呼び掛けた。

　連合滋賀の柿迫博会長は「自公政権は大事な法案を十分な議論をせずに数の力で押し通している」と主張。四月の統一地方選で投票率が低かったことに触れ「いくら選挙に行っても政治は変わらないという雰囲気を変えていきたい」と話した。

　同選挙区では、自民党現職の二之湯武史さん（４２）が出馬を表明しており、与野党が激しい選挙戦を繰り広げるとみられている。

（森田真奈子）