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長野

小松さん「責任強く感じる」

2019年7月22日

支援者らを前に沈痛な表情を見せる小松さん=長野市で

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 小松さんは長野市のホテルで開票報告会を開き、午後八時の投票終了とほぼ同時に落選の報が入り、支援者から「早すぎる」とため息が漏れた。一報からやや遅れて会場に入った小松さんは「与党の議席を守り切れなかった責任を強く感じている」と唇をかんだ。

 小松さんは昨年十月に参院へのくら替えが決まり、県内各地で演説会を開いて浸透を図ってきた。五月の党県連大会で「総力を傾注して勝利を勝ち取る」方針が固まってから県内全七十七市町村で決起集会を開く目標を立て、地道に有権者と対話を重ねた。

 選挙戦序盤は、医師の経験から社会保障分野に力を入れる考えを切々と訴える姿が目立ったが、終盤では「起こせ、大逆転」と絶叫して自らをも奮い立たせたが、及ばなかった。今後について「これからゆっくり考えたい」と言葉少なだった。

◆「衆院選につながらない」敗退受け、後藤県連会長

 自民党県連会長で、小松さんの選対本部総括責任者を務めた後藤茂之衆院議員は敗退を受け「参院選は参院選。政権選択選挙の衆院選に直接つながるとは思っていない。今後、党として、しっかりやっていく」と語った。

 自民は今回、長野選挙区を最重点地区と位置付け、党を挙げた組織戦を展開。四月の県議選で二十五年ぶりに単独過半数の議席を押さえた勢いも追い風に、羽田さんの地盤がある衆院長野3区や今期限りで引退する吉田博美参院幹事長の地盤がある同5区などで攻勢を仕掛けた。

 吉田さんが持つ与党の議席を守れなかったことについて、後藤さんは「知名度不足もあったと思うが、経済政策や公的年金などについてきっちりと説明できれば良かった」とした。

 参院にくら替えした小松さんと入れ替わる形で同1区の公認候補予定者になり、三年前の前回選で落選した元参院議員の若林健太さんは「1区ではそれなりに手応えを得ていたが、残念」と険しい表情を見せ、立候補を予定する次期衆院選への影響については「今は考えられない」と話した。

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