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長野

信大生、同世代へ呼び掛け

2019年7月15日

ティッシュやチラシを配って投票を呼び掛けるVOTERSのメンバー(左)=松本市の信州大松本キャンパスで

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 21日投開票の参院選は、選挙権が18歳以上に引き下げられて2回目の参院選となる。信州大では、参院選への関心を高めようと、政治参加を呼び掛ける「VOTERS(ボーターズ)」や地域課題に取り組む「CHANGE(チェンジ)」など学生団体が奮闘している。

 VOTERSは5月中旬、政治への関心が高い学生らが発足させた。現在は大学院生を含め、メンバー13人。6月には同大の小池洋平助教(比較憲法学)を講師に招き、選挙制度などの学習会を開いた。

 公示前日の今月3日には主要7政党の代表者らによる討論会を開催。学生77人、市民48人が主張を聞き比べた。参加した同大1年の男性(20)は「各党の主張もホームページだと分かりにくいが、話を聞くと分かりやすく、いい機会だった」と満足げだった。

 公示後は投票を呼び掛けるティッシュやチラシを学生に配ったり、住民票が松本市外にある学生を対象に不在者投票用の投票用紙申請を手伝ったりした。

 代表で同大医学部2年、田村大地さん(20)は「学生と同じ目線で投票を呼び掛けることで、響くのではないか。まずは参院選があることをPRしたい」と話した。

 CHANGEは昨年3月に結成され、現在は23人が参加。まちづくりや公共交通など、地域の課題解決を目指して活動している。今月11日には、メンバー2人が松本市の県ケ丘高を訪れ、3年生と新聞を読みながら候補者の公約などを比較した。同大経法学部1年の内田佑香さん(18)は「高校生は地域に身近な課題に関心が強く、自分にとっても大いに勉強になった」と振り返った。

 田村さんは「参院選後も日常的に政治に興味をもってもらうために何ができるか考えていきたい」と意気込んでいる。

 (高橋信、中津芳子)

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