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長野

<選対幹部に聞く>(下)自民県連幹事長・萩原清さん(68)

2019年7月13日

参院選の戦い方について語る自民党県連の萩原幹事長=長野市で

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 −参院選の位置付けは。

 党本部からは「全力で応援する」と言われており、幹部や閣僚らが次々と県内入りする。厳しい選挙となっている全国の一人区のうち、長野は最重点地区という位置付けだ。党が力を入れていると有権者にも知ってほしい。

 −小松さんの知名度を課題に挙げてきた。

 衆院議員時代に立候補した長野市などの衆院1区以外で特に足りない。ただ、今までは(羽田さんの地盤がある東信地域の)衆院3区で票が引き離されていたが、四月の県議選で3区内の自民県議が大幅に増えてもいる。何とか追い上げたい。

 −何を訴えるか。

 アベノミクスが浸透していないと言われるが、雇用は復活しているし、県内でも、かつて千七百億円を割った税収が今や二千三百億円を超えている。全体的に見れば、自公連立政権でやってきた効果は出ている。

 小松さん本人も医師や衆院議員としての実績があるし、福祉や医療に関する政策で専門性を発揮できる。長野県に関わりが深い農業や災害に強い県土づくりにも励んでもらうつもりだ。

 −野党統一候補の相手陣営をどうみる。

 二〇一六年の前回選と同じように、政策が全く合致していないのに、当選さえすればいいということで集まった勢力だ。責任ある与党として負けられない。ただ、羽田さんは元首相の息子で参院議員も四期務めている。「野合」といえども決して弱くはない。

 −得票の目標は。

 前回選で自民党候補が得た「五十万票」をクリアできるように頑張りたい。それを上回れればなお良い。

 −老後に夫婦で二千万円の蓄えが必要と試算した金融審議会の報告書への対応など、この間の政権の政治姿勢への批判は根強い。

 報告書への対応については、高慢に見られた点で反省すべきところはある。長く政権を担えば、賛否が出る問題も出てくる。反論を受けた時こそ、丁寧な説明をすべきだ。リーダーが日本のために何をやりたいかを明確に打ち出し、国民に理解してもらえるようにするのが政権与党の責任だ。

主な政党の公約

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