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長野

飯田女子短大に期日前投票所 県内学校で唯一

2019年7月11日

大学内の期日前投票所で一票を投じる学生ら=飯田市の飯田女子短大で

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 二十一日投開票の参院選で、一日限りの期日前投票所が十日、飯田市の飯田女子短大に開設された。投票率が低い十八〜二十歳の若者に投票を促そうと、昨年の県知事選に続き二回目で、県内の学校では唯一。市内在住の学生ら八十八人が投票した。

 市選管は、二〇一七年十月の衆院選で、飯田市の十八、十九歳の投票率が県内十九市で最下位だったことを受け、昨年の県知事選で県内の学校で初となる期日前投票所を同短大に開設。十八、十九歳の全県平均投票率との差が縮まり、一定の効果があったとしている。

 投票所は玄関ロビーに正午から午後三時まで開設。全学生五百十一人のうち、投票できるのは市内在住の約二百五十人で、学生をはじめ教職員、市民らが続々と訪れて一票を投じた。

 昼休みを利用して誘い合って投票に訪れた一年の宮下真緒さん(18)=伊那市出身=と浦原麻紀さん(19)=上田市出身=は「土、日曜日は忙しく、学生寮から投票所まで遠いので、学校に投票所がなかったら選挙に行かなかったと思う。学校で投票できるのは便利」と話した。

 市選管の担当者は「大学内で学生が投票する姿を見ることで、市外の学生も選挙への関心が高まると思う。これを機に市内外で若者の投票率が上がってくれたら」と期待した。

(寺岡葵)

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