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長野

1議席へ与野党激突 4人が出馬見通し

2019年7月3日

投票日を知らせ、参加を呼び掛けようと設置された広告塔=県庁で

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 参院選長野選挙区(改選数一)は四日、公示される。事実上の与野党の一騎打ちとなる構図。二〇一六年の前回選と同じく一減となった議席を巡り、安倍政権の評価や改憲への賛否、老後に夫婦で二千万円の蓄えが必要と試算した金融審議会の報告書を巡る問題などについて、激しい論戦が繰り広げられる見通しだ。

 立候補を表明しているのは、自民党新人の元衆院議員小松裕さん(57)と国民民主党現職の羽田雄一郎さん(51)、いずれも新人でNHKから国民を守る党員で社会保険労務士の古谷孝さん(43)、労働者党県支部長で元高校教諭の斎藤好明さん(68)の四人。

 長野選挙区では補選を除き一九九八年から自民と旧民主が二議席を分け合ってきたが、改選数が一に減った二〇一六年は民主の流れをくむ民進党候補(当時)が勝利。今回は公明党が推薦する小松さんが与党の議席死守を誓い、立憲民主、共産、社民党などの野党統一候補となった羽田さんが対決姿勢を打ち出す。

 小松さんは昨年、今期限りで引退する吉田博美参院幹事長(70)の後継指名を受け、衆院長野1区からくら替えが決まった。選挙区が全県に広がった分、知名度の向上が課題。党本部は「最重点区」に位置付け、大物政治家を応援に送り込むなど総力戦を仕掛ける。

 五選を目指す羽田さんは、地盤の東信地域を固めて勢いを付けたい考え。ただ、四月の県議選で選挙運動の中核を担う国民民主の現職候補がお膝元の上田市・小県郡区で落選したほか、自民系候補が周辺の選挙区で相次ぎ当選。反転攻勢を期す。

 県選管は二日、県庁前に二十一日の投開票日を知らせ、参加を呼び掛ける広告塔を設置した。町村選管では今回、住民が投票日に利用できる「共通投票所」を商業施設などに設ける動きが広がり、阿南町と高森町、野沢温泉村が計七カ所に設置する方針だ。

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