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三重

芳野さん「自分に責任」 野党復権至らず

2019年7月22日

落選が確実となり支援者に頭を下げる芳野さん(左)。右端は岡田衆院議員=津市柳山津興で

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 芳野正英さんは「訴えを浸透させることができなかった自分に原因がある」と敗戦の弁を述べた。午後十時十分すぎ、津市柳山津興の事務所に姿を見せると、集まった地元選出の国会議員や支援者ら約五十人に深く頭を下げた。

 国政初挑戦の知名度不足を補うため、出馬を決めた一年前から県内各地で四百回の演説をこなした。それでも自民現職を追いかける選挙戦が続いた。旧民進党代表だった岡田克也衆院議員も活動の大半を県内に充て企業回りなどで支えたが、野党勢力の復権には至らなかった。

 芳野さんは、日焼けした顔で「多くの人の支えがあって戦うことができた。活動量では絶対に負けていなかったが、支持を広げることができなかった」と振り返った。朝から夜まで街頭演説やあいさつ回りを分刻みで敢行し、公示後に体重が六キロ減り、はき続けた新品の運動靴は底がすり減った。今後については「結果を受け止め、多くの人の声を聞く必要がある。これからよく考えたい」と述べるにとどめた。

 支援者らから拍手で健闘をたたえられると、共に選挙を戦った妻の真美さん(42)と頭を下げた。敗戦の弁の結びには「また頑張っていきます。本当にありがとうございました」と大きな声で話した。一番長く、深く頭を下げた。

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