• 中日新聞ウェブ
  • 中日新聞プラス

三重

三重選挙区に大物応援 21日投開票へ大詰め

2019年7月20日

 参院選は二十一日、投開票される。選挙戦は大詰めを迎えた。

 三重選挙区(改選数一)は事実上の一騎打ち。自民現職の吉川有美さん(45)と、野党統一候補で無所属新人の芳野正英さん(44)が相まみえる。

 吉川さんは十九日、自民の支持が厚い県南部へ。大台町の街頭では雨の中、傘もささずに演説した。前日、県北部の四日市市で安倍晋三首相が演説したことに触れ「総理が選挙中二度目の応援に来た。それだけ北部は厳しい。皆さんが頼りです」。

 四日市は旧民主党や旧民進党で代表を務め、芳野さんを全面支援する衆院議員岡田克也さん(三重3区)の地元。安倍首相の公示後二度目の訪問にあたり、自民党本部から県連側に「四日市で演説したい」と打診があった。

 三年前の参院選でも首相は三重入りしたが、自民候補は当時の民進候補に敗れた。県連幹部は「今度こそ、岡田さんの地元で勝ちたいという首相の執念だ」とみる。

 一方、芳野さんは県中部の松阪市の街頭に立った。「若者が『生活が苦しいのは自己責任だ』と思ってしまう社会は間違いだ。安倍政権を止めないといけない」と声をからした。

 岡田さんは夜の個人演説会に同席するほか、候補とは別に県内の企業回りに精を出す。三年前は民進党代表として全国を飛び回ったが、今は無所属で地元に張り付いている。

 側近県議は「つてのある企業は全て自分で回っている。二十社たずねる日もある。同行する秘書たちの方がフラフラに見える」と明かす。岡田さんは「上り調子だ。相手は焦って安倍さんを投入している」と陣営を鼓舞している。

 三重選挙区では、NHKから国民を守る党新人の門田節代さん(51)も立候補している。

 (森耕一、鈴鹿雄大)

主な政党の公約

新聞購読のご案内