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三重

芳野さんと手つなぎ団結 立民、国民、三重民主連合に共産、社民

2019年7月14日

手をつないで団結をアピールする(右から)芳野さん、枝野さん、渡辺さん、岡田さん=四日市市で

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 参院選三重選挙区で、野党統一候補の無所属新人芳野正英さん(44)を応援するため、立憲民主、国民民主と地域政党「三重民主連合」の幹部がそろった集会が十三日、四日市市中心部の公園であった。主要野党が分裂した中での選挙戦は「有権者にも戸惑いが残っている」(関係者)ため、団結して安倍政権へ対抗する姿勢をアピールした。

 立民の枝野幸男代表、国民の渡辺周副代表、共産と社民の幹部、各党を仲介した市民団体「市民連合」の代表が登壇。冒頭で岡田克也衆院議員が「安倍政治を打倒するため、皆さんの力を芳野候補に集めてほしい」と声を上げた。遅れて到着した枝野さんが壇上に姿を見せると、芳野さんを中心に各党の代表者らが手をつないで連携を誇示した。

 枝野さんは金融庁の年金報告書問題を取り上げ「正しい現実を突きつけられると、なかったことにする政権の本質が現れている。目をそむけたら増え続ける高齢者は安心に暮らせない」と批判。「暮らしの安心をつくるため、政治を変える必要がある。待っているだけではいけない」と投票を呼び掛けた。

 渡辺さんは「バブル期を超える税収があるのに消費税増税をする必要があるのか。庶民でなく、富裕層や大都市部に負担をお願いするべきだ」と主張した。

 最後にマイクを握った芳野さんは「安倍政治を止めるのは野党共通の意思。政権は経済効率を最優先し、格差が広がった。この現状を変えるのが私たちが目指す社会像だ」と訴えた。

(鈴鹿雄大)

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