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三重

与野党の論客が「年金」熱弁

2019年7月11日

聴衆の子を抱く小泉さん=伊賀市平野西町で

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 年金が参院選の争点となる中、与野党を代表する年金の論客が九日夕方に来県した。自民党厚生労働部会長の小泉進次郎衆院議員は、四日市市と伊賀市で「より安心できる年金をつくっていく」とアピール。立憲民主党代表代行の長妻昭元厚生労働相は名張市で「政府が国民の老後の不安にふたをするのをこじ開けないといけない」と訴えた。

 小泉さんは公示後二度目の来県。伊賀で製造されている炭酸水を兄の小泉孝太郎さんが宣伝していることに触れ、「弟さん、ありがとうと声をかけてもらった。老けて見えるが、私が弟です」と話すと聴衆が沸いた。

 小泉さんは、自身を中心に若手議員が改革案を提言し、働き続けても年金が減らないようにして高齢者の就業を促進することなどが党の方針になったと紹介。「法律として成立させるため、参院の多数を与えて」と訴えた。

中川正春衆院議員(右)と街頭に立つ長妻さん=名張市蔵持町で

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 長妻さんは、政府が金融庁の報告書を受け取らなかった問題を「老後に赤字が積もる生活の現実を消すことはできない」と批判した。二〇〇九年の政権交代前に「消えた年金」を追及した経緯に触れ「あの時も参院選で野党が勝利し、政府が問題を認めた。今回も政府に不安と向き合わせないといけない」と訴えた。

 演説後の取材には「ルックスでは負けるが、政策では負けない。小泉さんは麻生さんの受け取り拒否にだめだと言っていない」と話した。

 (森耕一)

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