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三重

与党が守るか、野党が奪還か 3人立候補

2019年7月5日

 参院選が四日公示され、三重選挙区(改選数一)は自民現職の吉川有美さん(45)、諸派新人でNHKから国民を守る党員の門田節代さん(51)、野党統一候補で無所属新人の芳野正英さん(44)の三人が立候補を届け出た。事実上は与野党の一騎打ちで、吉川さんは「自公による安定政権の継続を」と訴え、芳野さんは「安倍政権の暴走にブレーキをかける」と主張する。投開票は二十一日。

 二〇一三年は吉川さんが勝利し、自民が十五年ぶりに議席を得た。一六年には野党統一候補の芝博一さん=現立民=が勝利しており、旧民進を率いた岡田克也衆院議員が地盤とする三重で、与党が議席を守るか、野党が再び議席を独占できるかが注目される。

 吉川さんは津駅東口で、党本部の甘利明選挙対策委員長らと選挙戦をスタート。県選出国会議員や市町長、建設、医療、農業など支援団体の幹部らが駆けつけた。午後には菅義偉官房長官が六月の決起大会に続いて二度目の応援に入り、四日市市内の街頭演説で支持を訴えた。

 門田さんは届け出を終えると県庁前で演説し、「NHKを視聴したい人だけが受信料を払える仕組みをつくる」と繰り返し訴えた。第一声の後は期間中の集会や街頭などの活動を予定していない。

 元県議の芳野さんは、地元の四日市市の神社で必勝を祈願し、自転車で市内を走った後、近鉄四日市駅前で第一声を上げた。岡田さんに加え、地域政党の三重民主連合、立民、国民の各県代表、県選出の国会議員、支援団体の連合三重幹部らがあいさつ。夕方には津駅東口でマイクを握った。

(森耕一、鈴鹿雄大、熊崎未奈)

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