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三重

岡田衆院議員、今回は県内重視

2019年7月3日

 非自民勢力の「顔」でもある岡田克也衆院議員は、これまでの国政選挙で県外を応援に回ることが多かったが、今回は十日間以上は県内で活動する。一日夜、津市内で報道陣に表明した=写真。自ら擁立した芳野正英さん(44)について「しっかりした候補者なので冷静に判断してもらえれば支持してもらえる」と語った。

 参院選を「安倍政権にブレーキをかけるかどうかの選挙だ」と強調。三年前は伊勢志摩サミット直後、今回はG20大阪サミット直後の選挙戦になることは「国際会議さえ選挙に利用する政権のやり方だ。前回も苦労したが、三年前と比べると政権への批判が高まっている」と分析した。

 老後に二千万円不足するとの金融庁報告書を巡り、政権が受け取りを拒んだ問題には「議論する必要があるのになかったことにした」と批判した。消費税では「10%にすることは私が担当大臣として決めたが、安倍政権はポイント還元などで二兆円以上を返すと言っていて、何のために上げるか分からない」と、十月の増税に反対を表明した。

 自民候補が「北勢に自民の国会議員がいないためにインフラ整備が遅れている」と主張していることには、「伊勢大橋や東海環状道の整備がなかなか進まない理由をよく分かっておられないのでは」と反論した。

 また、自身が前回衆院選で「野党をひとつの固まりにする」と公約したものの、分裂状態が続いていることには「一度分裂したまま選挙をすると一つになるのは簡単ではない」と説明。芳野さんが当選した場合は「すぐにどこかの政党に入ることはないと言っている」と、共に無所属で野党結集を目指す考えを語った。

(鈴鹿雄大、森耕一)

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