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三重

4日公示、大激戦か 3人事前審査、事実上の一騎打ち

2019年7月3日

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 参院選は四日に公示され、投開票日の二十一日までの選挙戦が始まる。三重選挙区(改選数一)は、三人が県選管による立候補の事前審査を受けた。自民現職と野党統一候補の新人との事実上の一騎打ちとなり、大激戦になりそうだ。

 三重選挙区は二〇〇〇年の補選から五回連続で、民主など非自民勢力が勝利。一三年は自民が十五年ぶりに勝利したが、一六年は共産が擁立を見送り、野党統一候補の現職が二万票差で自民新人を下した。

 自民は、一三年に初当選した吉川有美さん(45)が再選を目指す。医療、建設、農業など党支持団体から推薦を受け、連立を組む公明の支持層にも支援を呼びかける。党本部が「激戦区」に指定し、公示後には菅義偉官房長官や小泉進次郎衆院議員が応援に入る。

 元県議で無所属の芳野正英さん(44)は野党統一候補として、地域政党の三重民主連合が擁立し、立民、国民が推薦した。連合傘下の各労働組合の支持を固め、安倍政権に批判的な政党支持なし層へ食い込みを図る。共産は三年前に続いて候補を取り下げ支援する。

 諸派新人でNHKから国民を守る党員の門田節代さん(51)は、NHKをスクランブル放送にし、視聴したい人だけが受信料を払える仕組みを訴える。

 三年前に自民候補を応援した鈴木英敬知事は二日、あらためて特定の候補を支援する考えはないと表明。「前回は伊勢志摩サミットがあり、リニアの名古屋−大阪間の着工前倒しも決まり、県が発展するきっかけを直前に出していただいたので、政権の継続が重要だと判断して応援した。前回が特別だった」と話した。

(森耕一)

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