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三重

選挙戦へ一直線

2019年6月27日

 国会が二十六日に閉会し、参院選は七月四日公示、二十一日投開票の日程が確定した。与野党の立候補予定者は選挙戦へ走り始めた。

◆吉川さん、本会議や党会合に

 自民現職の吉川有美さん(45)は、この日もトレードマークの白のスーツ姿。「本当は早く地元に戻りたいけれど」と話しながら、本会議や党の会合などを慌ただしく駆け回った。

 午前には党選挙対策委員長の甘利明衆院議員と面会。「三重は大激戦の情勢なのでしっかり頑張るように」と指示を受けたという。廊下で先輩議員や官僚らと出会うたび「必ず戻ってきます」と握手を交わした。

 党の参院議員総会には安倍晋三首相も出席。十二年前の参院選での惨敗をきっかけに政権交代が起きたことに触れ「決してあの時代に戻してはいけない」と強調し、議員らは「勝つぞー」と気勢を上げた。

 吉川さんは「自民党の参院議員がいなければ、三重のインフラ整備は進まない。また三重のため仕事ができるよう必ず勝ちたいという思いが高まってきた」と意気込みを語った。この日は都内の支援企業などをあいさつに回り、二十七日朝に三重へ戻る。

◆芳野さん、県北部の企業回る

 野党統一候補となる無所属新人の芳野正英さん(44)は、朝から岡田克也衆院議員が地盤とする県北部で約二十の企業を回った。昼には桑名市中心部の交差点で通行人らに演説し、安倍政権を批判した。

 演説では、森友学園の文書改ざんや金融庁の年金報告書の問題を念頭に「今年は初めて百兆を超える大型予算となったが、十分な予算審議ができなかった。長期政権のほころびが出てきている」と指摘した。

 「対立軸をつくり民主主義の原点となる国会で議論するため、一人区で野党が勝利する必要がある」と強調。「野党にもう一度力を与えてほしい」と訴えた。

 所得の減少で結婚している人の割合が低くなっているとし、「若者の所得を引き上げて経済成長や人口減少に歯止めをかけたい」と語った。中学生らが手を振ると「自分にも中学三年の息子がいる。勉強を頑張って。家族には芳野が頑張っていると伝えてほしい」と笑顔で応じた。

 一方、諸派新人でNHKから国民を守る党員の門田節代さん(51)は「自分の主張を国民の皆さんに訴えたい」と報道陣に話した。

(森耕一、鈴鹿雄大)

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