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石川

一夜明け 国政へ心新た

2019年7月23日

 参院選から一夜明けた22日、再選を果たした石川選挙区の自民現職の山田修路さん(65)と、比例代表の宮本周司さん(48)=石川県能美市出身=が2期目に向けて始動した。党関係者や企業などを回り、支援に感謝。金沢市の中日新聞北陸本社では、地方創生や経済政策の深化を語った。(参院選取材班)

「次世代通信技術が鍵に」 山田 修路さん

当選のあいさつに訪れた山田修路さん=22日、中日新聞北陸本社で

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 この六年間、「地方の活性化」を最優先に取り組んできた山田さん。安倍政権が掲げる地方創生について「良い事例こそあるが、相対的にはまだまだ。客観的事実を評価することが大事で、そこを誤ってはいけない」と指摘する。

 成否の鍵を握るというのが、超高速・大容量通信を実現する次世代通信技術の活用。経済の流れを呼び込む一因になるとし「過疎でも残っていく道はある。特効薬はないが、いろんな可能性が開ける。県としても率先して対応することが大事だ」と述べ、重点的に取り組む考えを示した。

 低投票率にも言及し「無関心層にどうアプローチしていくか。われわれも努力し、意見交換や情報提供などきめ細かくやっていかないといけない」と述べた。

「政策のエキスパートに」 宮本 周司さん

再選を果たし2期目の抱負を語る宮本周司さん=22日、中日新聞北陸本社で

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 低投票率のなか、初当選した二〇一三年より八千五百票近く得票を伸ばした宮本さん。県選出議員との自覚を胸に、県内枠の衆参五議席に「プラス1」の強みを再びもたらした。

 宮本さんは「地元への貢献と、専門性を持った中小・小規模政策のエキスパート議員という両側面を意識して取り組んできた」と強調。事業承継の円滑な運用、健全な職場環境の実現に向けた取り組みなどに意欲を見せた。

 本格化する人口減少問題にも触れ「人手不足がより深刻化していく中で、人でそれを補う手段は通用しない。複数社でマンパワーをシェアする考えも必要になる」と指摘。「成功事例も発信しながら、中長期的に取り組むべきテーマだ」と述べた。

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