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石川

石川 山田氏再選

2019年7月22日

贈られた花束を高々と掲げ、笑顔を見せる山田修路氏=21日午後8時29分、金沢市西念の事務所で(泉竜太郎撮影)

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 石川選挙区(改選数一)は、自民現職の山田修路氏(65)=公明推薦=が、野党統一候補で国民民主新人の田辺徹氏(58)=共産県委員会、社民推薦、立憲民主支持=を大差で破り、再選を果たした。

 山田氏は県内全域を網羅する自民の組織力をフル回転させ、公明とも連携。地方議員や各首長とも足並みをそろえて一体感をアピールし、終始優勢な戦いを進めた。選挙戦を通じて「地方の活性化」を訴え、農水官僚時代に培った経験、森林環境税の創設や外交交渉、地域課題の解消に取り組んだ一期六年の実績を強調。集会や演説では東京一極集中の是正に向け、税制の見直しや超高速・大容量通信を実現する次世代通信技術の活用などの具体案を示し有権者の支持を集めた。

 一方、田辺氏は街頭演説を重ねて「家計第一の経済政策」を主張。野党各党や連合石川の支援を受け、政権批判を繰り広げながら、社会保障の充実などを訴えたが、知名度不足を補いきれず、支持を広げられなかった。

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 山田修路(やまだ・しゅうじ) 1976年、旧農林省に入省。水産庁長官、農林水産審議官などを歴任し、2013年に初当選。17年に総務政務官に就いた。参院党政策審議会副会長、党農林部会副部会長などを務める。東大卒。石川県加賀市出身。金沢市西念2。

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