二十一日投開票の参院選で、元民進党代表で国民民主党の前原誠司衆院議員が十五日、加賀市内で街頭に立ち「保守地盤の岩盤をこじ開け、二大政党制の基盤をつくっていく」と述べ、石川選挙区の野党統一候補、国民民主新人田辺徹さん（５８）への支援を求めた。

　前原さんはアベノミクスで企業業績が向上した一方で、実質賃金は４％減少したと指摘。「企業をもうけさせ、一般国民は疲弊していく六年間だった」と安倍政権を批判した。最低賃金の全国一律引き上げなど「家計重視」の政策をＰＲし、「迷路に入り込むような政策から脱却し、年金の安心につなげていくのが野党共通の考え方だ」と述べた。

　田辺さんも東京一極集中の現状に触れ、安倍政権の一次産業政策を批判。「看板だけの地方創生を正すのが国会議員の役割だ」と訴えた。（小室亜希子）