石川選挙区 候補者の横顔
2019年7月8日
21日投開票の参院選で、石川選挙区に立候補した自民現職の山田修路さん(65)と野党統一候補で国民民主新人の田辺徹さん(58)は、どんな人柄なのか。2人の横顔を紹介する。
話を聞く一緒に考える
山田修路さん(65)自民
信条は「コツコツと誠実に」。不器用と自認するが、しっかりと目標を立てて着実に仕事を進めるタイプと自負する。「公のため、地方のために貢献したい」。その思いは三十六年間の公務員生活、そして参院選に初当選以来、一期六年間の活動にも表れる。
加賀市出身。東大を卒業後、旧農林省に入り、外交官や水産庁長官などを歴任。農林水産審議官として「能登の里山里海」を先進国初の世界農業遺産認定にも導いた。
心掛けているのは「とにかくいろんな人の話をよく聞く」。たとえ実現が困難な要望だとしても曖昧なままにせず、有権者と一緒に別の解決策を考える。
自宅ではもっぱら自炊派だ。そしてドラマ主題歌にもなった浜崎あゆみさんの歌をよく口ずさむ。♪あと一歩って、踏ん張る僕らの心が世界を動かすチカラになる (田嶋豊)
< メ モ >
▽好きな本 主に時代小説。司馬遼太郎の「峠」、堺屋太一の「巨いなる企て」は繰り返し読む。
▽尊敬する政治家 高杉晋作。新しい世の中を開くため突き進んだ信念に共感。
▽カラオケの18番 かつて「持ち歌10000曲」と公言したことも。
▽ニックネーム しゅうちゃん
ドイツ生活20年声優も
田辺徹さん(58)国民
「おしゃべりが好きなんです」と言う通り、話し出すと止まらない。だから、「街頭演説は大好き」。毎日六、七時間、街頭に立ち続ける。日焼けした顔に充実感が漂う。
実家では高校卒業まで複数の新聞をとっていた。高校では新聞部に。最も報じたいと思ったのは、校内で二年続けて自殺者が出たことだ。「自分と同じような高校生活を送っていたのに、なぜ死を選んだのかを書きたかった」。一人の死を無視したくなかったが、遺族への配慮もあり実現しなかった。記事にできなかったことは今でも後悔しているという。
ドイツで二十年生活。映画「ラストサムライ」などに出演した渡辺謙さんのドイツ、フランス、スペイン語の吹き替えを声優として担当したことも。「海外ではケン・ワタナベより私の声を聞いた人が多い」と豪快に笑う。 (蓮野亜耶)
< メ モ >
▽好きな本 本を読むよりも、オペラの台本に心を寄せられる。
▽座右の銘 一番憎むべき狂気とは、あるがままの人生に、ただ折り合いをつけてしまって、あるべき姿のために戦わないことだ。
▽カラオケの18番 歌わない。絶対に逃げる。
▽ニックネーム べーやん