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石川

参院選あす公示 石川選挙区 与野党一騎打ち公算

2019年7月3日

 第二十五回参院選は四日公示される。与野党七党と諸派・無所属の合計三百六十人超が立候補を準備。二十一日投開票に向けて論戦が本格スタートする。二〇一七年十月に実施された衆院選以来の大型国政選挙となり、六年半続く安倍晋三首相(自民党総裁)の政権運営に国民が中間評価を下す。

 参院定数は昨年の公選法改正で六増が決定。三年ごとの半数改選のため、今回選挙では三増となる。改選定数一二四(選挙区七四、比例代表五〇)の議席を奪い合う。自民党は公明党と合わせ改選過半数の六十三議席を勝敗ラインとする。比例代表には、非拘束名簿式とは別に優先的に当選する「特定枠」を初めて導入。自民党が活用する見通し。

 与野党は二日、選挙戦への最終準備を進めた。首相は自民党本部で甘利明選対委員長と遊説日程などを協議。公明党の山口那津男代表は党中央幹事会で「公明党の存在意義をしっかり語りたい」と力を込めた。

 立憲民主党の枝野幸男代表は宮崎市の街頭で「少しでも多くの改選一人区で自民党を倒し、政治の流れを変える」と支持を求めた。

 国民民主党の玉木雄一郎代表は大分市で、小沢一郎氏と候補者事務所を激励。共産党の志位和夫委員長や日本維新の会の松井一郎代表は会見などで、年金制度改革を重点的に訴える考えを示した。社民党は「憲法改悪」反対などを掲げる。

 ◇ 

 石川選挙区(改選数一)は、自民現職の山田修路氏(65)=公明推薦=と野党統一候補で国民新人の田辺徹氏(58)=共産、社民推薦、立民支持=が立候補を予定し、与野党一騎打ちの公算が大きい。

 山田氏は企業や団体を回りながら総務政務官経験をはじめ、森林環境税の創設や新たな環太平洋連携協定(TPP11)の交渉に関わった実績などをアピール。自民県連は県内を網羅する組織の引き締めを図る。

 街頭演説を中心に知名度向上に努めてきた田辺氏。野党各党や連合石川などの支援を受け「アベノミクスより庶民の財布を豊かにするヒトノミクスだ」と強調。社会保障の充実などを訴え、支持拡大を狙う。

 比例代表では、石川県関係で自民現職の宮本周司氏(48)=能美市出身=も出馬を予定する。

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