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岐阜

投票率アップなるか 期日前は前回上回る

2019年7月21日

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 参院選は二十一日に投開票される。三人が立候補した岐阜選挙区(改選数一)では、期日前投票が前回を上回る伸びを見せている。最終的な投票率アップに結び付くかが注目される。

 十九日までに期日前投票か不在者投票を済ませた有権者は二十九万八千百二十一人。選挙期間が一日長かった前回の同時期と比べ、一・〇九倍に増えている。

 補選を除く岐阜選挙区の投票率は、最高が衆参同日選だった一九八〇年の80・29%、最低が二〇一三年の52・97%。平成の過去十回は50〜60%台で推移した。

 改選数が二から一に減ってからの一六年は、与野党の現職が一議席を争う激戦だった。今回も実質的な与野党一騎打ちの構図になったが、各陣営の関係者からは「前回ほどの盛り上がりはない」との声も漏れる。

 自民現職の大野泰正さん(60)=公明推薦=は、一三年の初陣で得た五十万票を超えて圧勝するのが目標だ。党の組織力を生かし、期日前投票を呼び掛けてきた。警戒するのは、統一地方選、参院選と大型選挙が続き、組織が疲弊する「亥年(いどし)現象」。陣営幹部は「集会などの入りは悪くない。投票率が50%に届けば目標はクリアできるだろう」と話す。

 立憲民主新人の梅村慎一さん(48)=国民民主支持=の陣営は投票率を55%と見込み、接戦を制す戦略を描いてきた。投票率が下がれば、組織力に勝る相手陣営が有利とみる。立民、国民、共産、社民の野党支持層や特定の政党を支持しない層に向けて、幅広く投票を呼び掛けた。陣営幹部は「反応は良い。勝てるかどうか、あとは投票率次第だ」と話す。

 岐阜選挙区は他に、諸派新人で政治団体「NHKから国民を守る党」の坂本雅彦さん(47)も立候補している。

 県選管発表の二十日時点の有権者数は百六十七万三千八百五人。三年前から二万五千四百六十二人(1・5%)減った。岐阜地方気象台によると、二十一日の天気予報は美濃、飛騨地方とも曇り。

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