• 中日新聞ウェブ
  • 中日新聞プラス

岐阜

自民・大野さんリード 終盤情勢調査

2019年7月17日

写真

 中日新聞社が十四、十五の両日に実施した参院選の終盤情勢調査で、岐阜選挙区(改選数一)では自民現職の大野泰正さん(60)=公明推薦=が大きくリードし、立憲民主新人で野党統一候補の梅村慎一さん(48)=国民民主支持=が追う展開となっている。ただ、選挙区、比例代表とも有権者の四割弱が投票先を決めておらず、情勢が変わる可能性もある。

 大野さんは自民支持層の八割強を固め、公明支持層の六割からも支持されている。幅広い年代に浸透し、特に三十代までの若年層で支持が高い。

 梅村さんは立民支持層の八割近く、野党四党(立民、国民、共産、社民)全体でも七割近くに浸透する。無党派層の支持も大野さんを若干上回るが、職業別では特に民間企業や主婦層で支持が伸び悩んでいる。

 政治団体「NHKから国民を守る党」の新人坂本雅彦さん(47)は厳しい戦い。

 比例の投票先では、自民が45・5%と最も多く、立民の14・8%、公明の5・5%と続いた。

◆年金問題「参考」は63% 県内有権者

写真

 本紙の終盤情勢調査では、消費税増税への賛否、年金問題を巡る訴えを投票の参考にするかどうかも聞いた。

 「二千万円問題」によって注目が高まった年金問題について、県内では「大いに参考にする」「ある程度参考にする」との回答が合わせて63・0%に上った。

 うち「大いに参考にする」と答えた人の四割近くが大野さんを支持し、梅村さんは三割強にとどまった。「ある程度参考にする」と答えた人でも約半数が大野さんを支持し、梅村さんは二割台半ば。野党側が攻勢を強めたものの、県内で野党候補への追い風にはなっていない状況が浮かぶ。

 消費税増税については「反対」が53・5%で、「賛成」は38・0%。ただ、反対と答えた人でも、その四割弱は大野さんを支持。梅村さんは三割弱だった。

 (参院選取材班)

 <調査の方法> 県内の有権者を対象に、コンピューターで無作為につくった電話番号にかけるランダム・デジット・ダイヤリング(RDD)追跡法で実施。対象者にかかった千三百七十一件のうち、八百十七人から有効回答を得た。回答率は59・6%。性別や年代構成を反映させて集計した。調査結果の文中の数値は、小数点以下を四捨五入したため、合計が100%にならない場合もある。

写真

主な政党の公約

新聞購読のご案内