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岐阜

3候補者かく語る

2019年7月5日

※上から届け出順

◆安心できる国つくる 大野泰正さん(60) 自現

第一声で安倍政権の成果などを強調する大野さん=岐阜市で

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 自民現職の大野泰正さんは、岐阜市薮田南の事務所前で開いた出陣式で、第一声を上げた。安倍政権の成果に触れ「この六年半、日本の土台は少し強くなってきたと思う。しかし人生百年を本当に安心していただくための日本を、岐阜県をつくっていくためには、もう少し私たちに力を下さい」と支持を訴えた。

 地方の景気については「まだ実感できていない人もたくさんいる。有効求人倍率は非常に良いが、逆に人手不足を呼ぶ面もある」との認識を示し「岐阜が元気になるようしっかり歩ませていただく」と述べた。

 会場では県選出の党国会議員六人や公明党県本部の代表もそろい、結束をアピール。大野さんは、八百人(陣営発表)の支援者とともに「ガンバロー」と腕を振り上げた。

 その後、大垣市役所前や、東海道新幹線岐阜羽島駅前に立つ元自民副総裁で自らの祖父である大野伴睦像のそばでも演説。二千万円の老後資金不足問題について「二〇〇四年から年金百年安心プランが始まっている。弱者も安心できるよう一層セーフティーネットを強くする」と強調した。

 一方で旧民主政権時代を批判し「決められない政治に戻しては何もできなくなる。批判があっても訂正して前に進む。自民党と公明党が一緒に次の時代をつくっていく」と力を込めた。

◆安倍政権に終止符を 梅村慎一さん(48) 立新

第一声で安倍政権批判を展開する梅村さん=岐阜市で

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 野党統一候補で立民新人の梅村慎一さんは、岐阜市神田町の事務所での出陣式で、支援者約二百五十人(陣営発表)に向かって「現在の安倍政権は惨憺(さんたん)たる状況。絶対に倒さないといけない」と第一声を上げた。

 全国に先駆けて統一候補を決めた県内の野党共闘の歩みに触れ「岐阜は保守王国で、力がばらばらではなかなか倒せない。そんな中で野党統一候補として突き進めるようになったのは運命。岐阜から日本全体を変えていく」と力を込めた。

 梅村さんが政権批判を展開すると、陣営カラーの水色のポロシャツを着て集まった支持者らは「その通り」などと声を上げたり、拍手を向けたりしていた。

 選挙カーに乗り込んだ梅村さんは、一日かけて岐阜市や大垣市、各務原市などを回り、ショッピングセンターや交通量の多い交差点などで街頭演説を繰り返した。

 金融庁の年金報告書問題や森友・加計学園問題などを挙げて安倍政権の批判に最も多くの時間を割き「隠蔽(いんぺい)ばかりの不誠実な政治に一刻も早く終止符を打たなければ、この国は壊れてしまう」と主張した。

 政策面では子育て世帯の負担軽減や地域経済の活性化を訴え、「若者や高齢者の安心を実現し、弱肉強食の社会から一人一人を大切にする社会に変えていきましょう」と呼び掛けた。

◆NHK受信料を是正 坂本雅彦さん(47) 諸新

報道陣の取材に答える坂本さん=県庁で

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 諸派新人で政治団体「NHKから国民を守る党」の坂本雅彦さんは午前十時半ごろ、県庁で立候補の届け出を済ませた後、県内で街頭演説などは行わなかった。報道陣の質問に「NHKの受信料制度の不平等を是正する」と主張を述べた。

 NHKに関し「今は見ている人も、見ていない人も一律に受信料を払わないといけない。見ていない人が払わずにすむように変えたい」と説明。法改正により、料金を払った人だけが視聴できるスクランブル放送化するよう訴えた。

 岐阜選挙区内での選挙活動はしない方針で、この日は手続きを終えると活動拠点の東京にとんぼ返り。出馬理由について「岐阜では党の知名度が低い。NHKの問題を知っていただく大切な機会だ」と語った。選挙期間中は、全国の大都市を中心に、同団体の比例代表の活動を手伝うという。

主な政党の公約

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