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福井

滝波さん、盤石の再選

2019年7月22日

 参院選福井選挙区(改選数一)では、自民現職で経済産業政務官の滝波宏文さん(47)=公明推薦=が約十九万五千票余りを獲得し、次点の共産新人で野党統一候補の山田和雄さん(52)に約十一万八千票の大差をつけて再選を果たした。投票率は、衆院選を含めた国政選挙で過去最低の47・64%で、二〇一六年の前回参院選から8・86ポイント下落した。県内の当日有権者数は六十四万六千九百七十六人。

 滝波氏の得票率は66・1%だった。分厚い自民組織や県農政連などの支援団体が機能。四月の知事選を巡って一度は溝ができた自民県連幹部らも応援に加わった。一三年の初当選時(二十三万七千票)の得票には届かなかったが、二十万票に迫った。

 山田さんは立憲民主、国民民主、共産、社民の統一候補として戦った。しかし、得票数は三年前の野党統一候補だった横山龍寛さん(無所属)の十三万一千票を大きく下回った。得票率も26・2%で10ポイント低かった。国民県連が原発ゼロを訴える山田さんに距離を置き、連合福井も静観、野党共闘の輪を広げられなかった。

 嶋谷さんは知名度が低く、厳しい結果となった。

 (尾嶋隆宏)

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