• 中日新聞ウェブ
  • 中日新聞プラス

福井

滝波さん「活力あるふるさとに」

2019年7月22日

当選を確実にして、駆けつけた支援者らに囲まれガッツポーズで喜ぶ滝波さん=福井市大手3で

写真

 滝波さんは、投票が締め切られた午後八時すぎ、早々と再選を確実に。福井市大手三の事務所で「二期目を務めることを県民に認めてもらえたことに感謝したい」と述べ、支援者と喜びを分かち合った。

 対立した野党統一候補は全国の改選一人区で唯一、共産党公認だった。歴史的な共闘に「大いなる脅威」を感じた。加えて四月の知事選で自民党推薦候補を応援しなかったことなどから、党県連執行部との確執が表面化した。

 最終的には党幹部の呼び掛けにより、一定の結束にこぎつけた。公示後は一期目に築いた中央での人脈を駆使。閣僚らが相次いで県内入りし、陣営を勢いづけた。遊説は地方議員らの先導で県内を二巡し、夜の個人演説会も精力的に開催した。知事選を巡る「しこり」について「ドキドキしたところもあったが、ちゃんと結束して、参院選の期間に入った」と強調した。

 経済産業政務官に就き、農林水産などの地方産業と世界市場を直結させ、人口減少に負けない地方をつくる、との戦略をまとめた。「地方の成長なくして、わが国の成長なし」とのスローガンを掲げて選挙を戦った。「活力あるふるさと福井、人口減少に負けないふるさと福井に」。万歳後、確固たる思いを語った。

◆趣味はお国自慢

写真

 恐竜、国宝…。一風変わった議連の事務局長を務めるなど、地元への思いは強い。趣味も「お国自慢」。コシヒカリ発祥の地をはじめ、県民にとっての当たり前が、全国で知られていないことは多い。「実は−」。出会った人に、こう切り出すのが楽しみだ。

 息抜きは子どもの顔を見ること。妻にスマホで撮った写真を送ってもらい、眺める。「和むし、落ち着く。次世代にふるさと、わが国日本をちゃんとつながないといけないという思いになる」

 奥越育ちとして、年一回のスキーは欠かさない。年末年始に長男、長女らとともに地元のスキー場へ向かう。活躍の場は東京だが、心はいつも福井にある。

 (山本洋児)

主な政党の公約

新聞購読のご案内