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福井

自民か野党共闘か 最後の訴え

2019年7月20日

 福井選挙区(改選数一)には、届け出順に、共産新人で野党統一候補の山田和雄さん(52)、諸派新人で政治団体「NHKから国民を守る党」の嶋谷昌美さん(48)、自民現職で経済産業政務官の滝波宏文さん(47)=公明推薦=の三人が立候補している。二十日に最後の訴えに臨む。

 「自民対野党共闘」を軸にした構図で、県内でも約六年半続く安倍政権への是非が大きな争点となっている。ただ「改憲」については演説で触れない候補もおり、議論が深まっているとは言い難い。

 山田さんは立憲民主、国民民主、共産、社民の統一候補として戦ってきた。国民県連は原発ゼロを訴える山田さんに距離を置いたものの、共産と立憲は党首が来県し共闘をアピールした。十月の消費税増税に反対し、「減らない年金」への変革などを訴えている。

 滝波さんは分厚い自民組織や支援団体に支えられ、県内を巡ってきた。溝のあった県連執行部も応援に加わり、一定の結束をみせている。自ら経産省でまとめた地方の成長戦略を強く訴え、農林水産業の振興、中部縦貫道や北陸新幹線の整備を進めると語る。

 嶋谷さんはNHK放送を契約者だけ見られるようにするスクランブル化を唯一の公約に掲げる。ツイッターで考え方を発信している。

 投票は二十一日に四百二カ所の投票所で行われる。二十日は各地の役場や役所など四十九カ所で期日前投票ができる。

 (尾嶋隆宏)

主な政党の公約

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