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福井

自公VS野党共闘を軸に 3人立候補

2019年7月5日

 4日に公示された参院選の福井選挙区(改選数一)には、届け出順に、共産新人で野党統一候補の山田和雄さん(52)、諸派新人で政治団体「NHKから国民を守る党」の嶋谷昌美さん(48)、自民現職で経済産業政務官の滝波宏文さん(47)=公明推薦=の3人が立候補した。

 「自公」対「野党共闘」を軸にした構図で、六年半続く安倍政権への是非を問う戦いとなる。山田さん、滝波さんは、それぞれ福井市内で第一声を放った。

 山田さんは「自民党との一騎打ちに挑んでいく」と語り、老後の不安を広げた安倍政権の年金政策を真っ先に批判した。十月の消費税増税のストップを訴え、改憲への反対姿勢も強調。原発ゼロも主張した。

 滝波さんは、自らが経産省でまとめた地方重視の成長戦略を強く訴えた。農林水産業を成長産業とし、県内での北陸新幹線や中部縦貫自動車道の整備も進めると説明。年金、改憲に関する発言はなかった。

 一方、嶋谷さんは街頭活動を極力行わないため、終日マイクは握らず、聴衆への演説もしなかった。報道陣の取材に「放送法の改正によるNHK放送のスクランブル化が唯一の公約」と話した。

 三日発表の県内有権者数は六十五万一千五十一人。期日前投票の期間は五日から投票日前日の二十日までで、役所・役場、ショッピングセンターや大学など県内四十九カ所が会場となる。

 (尾嶋隆宏、山本洋児、今井智文)

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