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福井

4日公示、3人が立候補へ 与党と野党統一、臨戦態勢

2019年7月3日

 第二十五回参院選が四日公示される。福井選挙区(改選数一)は、自民党現職で経済産業大臣政務官の滝波宏文さん(47)=公明党推薦=と共産党新人で野党統一候補の山田和雄さん(51)が臨戦態勢を整えている。一方、諸派新人で政治団体「NHKから国民を守る党」の嶋谷昌美さん(48)が二日、福井市内で出馬会見し、三人による争いになるとみられる。投票は二十一日で、即日開票される。

 三十二ある改選一人区の全てで、主要野党候補の一本化が確定しており、福井は全国で唯一、共産党公認候補が自公に挑む構図になる。ただ県内の立憲民主、国民民主、社民の三党は推薦や支持をしない方針で、共闘の成果がどこまで出るかは不透明だ。

 滝波さんは今春の知事選などの対応を巡り、自民党県連執行部との間に溝が生じたが、党幹部が結束を呼び掛けた。「地方の成長なくして、わが国の成長なし」をスローガンに、地方産業と世界市場を直結させる成長戦略で福井の活性化を実現すると訴える。国会閉会後は県内での活動を本格化させ、企業・団体からの推薦は五百ほどに達した。

 山田さんは二〇一八年三月に立候補を表明した。立民、国民も独自候補の擁立を模索したが断念し、最終的に共産党公認の山田さんで一本化することが決まった。野党共闘の仲介役となる市民組織「ピースふくい」と安心できる年金制度や消費税増税中止、憲法九条改正阻止など五項目の政策協定を結び、街頭演説を中心に浸透を図る。

 嶋谷さんは、ツイッターなど会員制交流サイト(SNS)中心の活動を予定。契約者だけがNHKを視聴できる仕組み「スクランブル放送」の実現を掲げる。

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